ハンドメイドのはじめ方が理解できた!という方も、すでに始めて慣れてきた方も個人情報の取り扱いについて、悩んでいませんか?
特に、ハンドメイド販売などの副業を行う場合には、自宅の住所や電話番号を公開することに抵抗を感じる方もいるかもしれません。
しかし、自宅を拠点にしているハンドメイド作家は自宅の住所を公表しなければならないのです。
プライバシー保護の観点から、個人情報が公開されるのは不安ですよね。
そんなときには、前回紹介した3つのサイト、base、minne、メルカリショップがおすすめです。
どのサイトも、所在地情報や電話番号などの個人情報を公開するか非公開にするか、出品者自身が選択できます。
ただし、非公開に設定した場合は、運営会社の情報が表示されることになりますので、ご注意ください。
プライバシー保護には、これらのサイトが役立つこと間違いなしです!
それぞれのサイトの個人情報の取り扱いについて詳しく説明していきます。
目次
【1】各サイトの非公開方法は?
出品者が利用するECサイトでは、出品者の所在地情報について、公開・非公開を設定できるものが多いです。一方で、出品者が自宅の住所を公開することによるリスクもあるため、公開非公開の選択には注意が必要です。
メルカリショップでは、出品者の所在地情報は、必ずしも公開されるわけではありません。個人情報保護のため、取引成立後に出品者と購入者間でのみやりとりされることが多いようです。ただし、出品者が自ら所在地情報を公開することも可能です。
BASEやminneでも、出品者が所在地情報を公開するかどうかを自由に選択できます。公開することで、購入者からの信用が高まりやすくなる一方で、出品者の個人情報が第三者に漏れるリスクもあります。そのため、個人情報保護の観点から、公開非公開の選択には慎重に考えることが重要です。
それでは実際の出品者情報の非公開設定の手順をご紹介します。それぞれのサイトで少し異なる手順がありますので、参考にしてみてください。
【BASE】
BASEはショップ設定の「運営に関する情報の設定」から、事業者の所在地と連絡先を非公開に設定することができます。ただし、事業者の所在地は、BASEかんたん決済の審査などに必要となるため、非公開にした場合でも正確に入力する必要があります。
非公開に設定した場合、ショップの特定商取引法に基づく表記には、BASE株式会社の住所が表示されます。また、商品を発送する際には、発送元はBASEの住所ではなく、ショップオーナー自身の住所を使用する必要があります。
これらの設定をしっかり行うことで、出品者の個人情報を守りつつ、安心してショップを運営することができます。
【minne】
minneは作品ページに表示される情報には、登録した氏名・住所・電話番号などが含まれます。もし、ご自身の情報を非公開にする場合は、「特定商取引法に基づく表記」設定内のプライバシー設定にて、「所在地・連絡先を非公開にする」にチェックを入れて「登録する」または「更新する」を押してください。
非公開に設定すると、代わりにminneを運営している「GMOペパボ株式会社」の所在地・連絡先が表示されます。ただし、法人の方は所在地・連絡先を非公開にすることはできませんので、ご注意ください。
また、作品の発送時には、ご自身の発送元の住所を記載してください。また、購入者から作品に関するお問い合わせやご要望があった場合は、必要に応じて所在地・連絡先を開示することがありますので、ご了承ください。
【メルカリShops】
アプリの「ショップ」タブ上部のバナーから、ショップ管理画面を開きます。次に、「ショップ情報の編集」を開きます。そこで、「運営者情報の公開/非公開」項目を選択して、「非公開」に設定するだけです。
ただし、開設申し込み画面内では運営者情報の非公開設定を有効化できません。審査通過前にショップ情報の編集すればショップ公開前に非公開に設定しなおすことが可能です。
どのサイトにおいても簡単に非公開の設定が取れるので、これから登録される方ももう登録されている方も非公開設定をしたいという方は是非参考にして下さい!
【2】商品発送も運営会社の住所を記載できる?匿名配送は可能?
特定商取引法の非公開設定を利用することで、住所を非公開にすることはできます。
しかし、これは特定商取引表に基づく表記にのみ利用できる連絡先なので、商品の発送時に運営会社の住所を記載することはできません。
また、BASEやメルカリShopsでも、ヤマト運輸を介さない配送方法ですと、ご自身の住所を記載する必要があります。
匿名配送のやり方は分かったけど、小さなアクセサリーを発送するときは送料を抑えるためにも普通郵便で送りたい。
そんな時はやっぱり自宅の住所が必要ですか?
そんな時にはバーチャルオフィスの利用を検討するのが良いでしょう。
【3】自宅以外の住所を記載するにはバーチャルオフィス
バーチャルオフィスとは
バーチャルオフィスとは、実際にその場所で活動はしていなくても、住所や電話番号を貸してくれるサービスです。
前述した通り、自宅でハンドメイドショップを運営するには、特定商取引法で自宅住所の記載が義務付けられていますが、バーチャルオフィスを利用することで、バーチャルオフィスの住所を記載することができます。
つまり、自宅の住所を公開することなくネットショップの運営ができるということです。
バーチャルオフィスを利用すれば、個人情報の不安がなくネットショップの運営ができます。
バーチャルオフィスには、住所だけを貸してくれるものや、住所と電話番号・電話の転送サービスなどさまざまな形態があります。
バーチャルオフィスを検討する方はぜひ調べてみてください。
ちなみに、ハンドメイド作家にオススメなバーチャルオフィスはこちら。
オススメのバーチャルオフィス
【業界最安の月額500円】バーチャルオフィスサービス会員募集「和文化推進協会」
一般社団法人和文化推進協会は、日本を拠点に活動する作家、 クリエイター、アーティスト、職人等の方々を支援する活動を行なっています。
住所だけではなく、電話番号も追加費用なしで利用できます。協会(非営利団体)としての公的安心感もPRに活用できます。
まとめ
副業としてハンドメイド作品の販売をする場合、自宅の住所を出品者情報として公開することは抵抗感がありますよね。
特に、個人情報漏洩のリスクが高いとされるネット上での取引においては、出品者自身が情報管理に十分な注意を払い、情報漏洩を防止するための対策を講じることが重要です。そのため、出品者情報の公開範囲を設定することが可能なサイトでは、非公開に設定することがおすすめです。
自宅の住所を知られたくないのなら、バーチャルオフィスの利用も検討してみましょう。月額はかかりますが、自宅を公開することなく活動できますので個人情報を守ることができるので安心してハンドメイド活動に集中できます。
総じて、ネット上での取引においては、自分自身の情報をしっかり管理することが大切です。出品者情報の公開範囲を設定することで、情報漏洩のリスクを減らし、安心して副業としてのハンドメイド販売を行えるようになるでしょう。